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ありふれた朝

純一

翌日、目を覚ますと、もうベッドに佳織はいませんでした。
居間へ行くと、いつもの佳織が何事も無かった様に朝食の支度をしています。

「ごめんなさい、起こしちゃった?」
佳織が爽やかな笑顔で言います。
「いやそうじゃなくて、目が覚めちゃって」
「そう。昨夜は楽しかったね」
「うん」
「お料理もお酒も本当に美味しかった。また行きましょうね」
「そうだね」
それは、清楚で清潔感のあるいつもの佳織でした。

338.jpg


手際よく支度された朝食を挟んで、私たちはいつもの様に朝食を採りました。
佳織はいつに無く饒舌でした。いつも以上に、よく笑い、よく喋りました。
照れ隠しなのか、もしかしたら、昨晩のことを思い起こされることすら、恥ず
かしかったのかもしれません。

明るい佳織の表情の端に、女としての艶っぽい品があるように見えたのは、男
の身勝手な思い過ごしだったでしょうか。
私は、佳織のパンを摘まみ上げる細く長い指先を、プチトマトを含む薄桃色の
唇を、牛乳を飲み大きく上下する透き通る様に白い喉元を、こっそり盗み見て
いました。

そこには、いつも通りのありふれた朝の風景がありました。



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プロフィール

佳織&純一

Author:佳織&純一


夫が胸に秘めていた願望、それは、
自分以外の男性に抱かれる私の姿を
見ることでした。
私は夫の願いを叶える為に、夫の眼の
前で知らない男性に抱かれました。
それは、けして過ちなどではなく、
確かな私たちの愛の行為であったと
今でも信じています。
あれはけして夢ではなかった。
あれはけして過ちではなかった。
それを確かめたくて、このブログで
私たちは羞恥と昂奮に彩られたあの
時を追憶します。

ご訪問ありがとうございます



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